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薬剤師におすすめの本10選タイトル画像





薬局薬剤師のmoka(@mokapple)です。

薬剤師になってからの勉強方法ってどうしていますか?
私は中途未経験で薬局薬剤師となり、薬学生時代の記憶もないわ、薬剤師としての経験もないわで途方に暮れていました。

医療系の本を取り扱っている本屋は少ないですし、かつ値段も高いので気軽に買えず、わかりやすい本って見つけにくいですよね。

そんな新人薬剤師や、ブランクありの薬剤師にむけて、年間10冊以上医療系の本を読んでいる私が、おすすめ本を紹介します。

1.これだけはそろえよう!基本の5選


これだけはそろえよう!基本の5選紹介イラスト

まずは、「これだけは絶対読んでほしい!」という基本かつ超おすすめの本からご紹介しますね。
もし本屋で見かけることがあったら、ぜひお手に取ってほしいです。

1.今日の治療指針


今日の治療指針 2021年版[ポケット判](私はこう治療している)

「治療薬マニュアル」の医学書院が出している、薬剤師などのあらゆる医療従事者向けの本です。各疾患における最新の治療法が掲載されています。
新人時代は、特にどのような疾患に対して、どのような処方がされるのかを知っておくことが、とても重要。

なぜなら薬局では患者さんの病名がわからないので、処方内容から疾患を読み解く必要があるからです。薬局に必ず1冊常備しておいても良いと私は思っています。

2.薬の比較と使い分け


薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100

患者さんから、「この薬は前の薬と比べて何が違うの?」という質問をもらうことはありませんか?同種同効薬でも違いを説明できる薬剤師になりましょう。

同じような薬の違いを頭に入れておくだけで、一歩踏み込んだ服薬指導ができるようになります。私が今まで買った歴代の本の中でも一番読み込み、たくさんマーカーを引いた本です。

3.薬効別 服薬指導マニュアル

薬効別 服薬指導マニュアル 第9版

服薬指導の勉強に役立つ決定版です。

初めて関わる薬を上手に説明するのは難しいですよね。
かといって、先輩薬剤師が服薬指導しているところを、ずっと見学させてもらうのも、忙しい現場では難しいと思います。

自分が出した薬はかたっぱしからこの本で探して、説明の仕方を勉強しましょう。

4.処方がわかる医療薬理学


処方がわかる医療薬理学 2020-2021

基本的な疾患や薬が網羅され、図表もわかりやすい1冊です。

2年に1回改定されているので、新しい情報を常に手に入れられるのもポイント。2021年に出版された最新版では、新型コロナウイルスに関する情報も載っています。

この本に載っている疾患や薬を理解しておくと、見慣れない処方せんを受け取って焦ることも減るでしょう。

5.病棟でよく使われる「くすり」

病棟でよく使われる「くすり」

病棟で働く看護師さんを対象にした本。
看護師さん向けの本は、比較的手の届きやすい価格帯が多く、医療書籍の入門編にはもってこいです。
この本はイラストがわかりやすく、視覚的に理解することができるので、急いで何かを確認したいときにも便利です。

お気に入りのページをコピーして、白衣のポケットに忍ばせておくと、とっても役に立ちますよ。

2.理解を深めよう!おすすめの5選

理解を深めよう!おすすめの5選紹介イラスト

次に、さらに理解をより深めるためにはプラスで読んでおきたい本をご紹介しますね!

この本を読んでおけば、患者さんからの質問に受動的に答えるだけでなく、薬剤師側から能動的に提案もできるようになります。

1.レシピプラスシリーズ


Rp.+(レシピプラス) 2020年秋号 Vol.19 No.4 腎臓が教える「腎機能のみかた」: 助ける薬と避けたい薬


医療系の本を買うときに、気になるのが発行年月日。
いくら良本であっても、10年前の本を読んでも仕方がありません。薬もガイドラインも変わっています。

レシピプラスシリーズは年に4回発刊される定期刊行本なので、常に情報をアップデートできます。
カラーでイラストも豊富、なおかつ文章も話し言葉でとてもわかりやすいです。

正直、基本的な知識が身についた後は、後はこのシリーズさえしっかり読み込んでいればバッチリではないかと思うくらい、内容も濃く、勉強になりますよ。

2.医薬品情報のひき出し

医薬品情報のひきだし

抗菌剤のクラリスロマイシンと不眠症に処方されるスボレキサントが併用禁忌であることを知っている人は多いと思います。
ですが、クラリスロマイシンを中止したあと、どのくらい時間をあけたらスボレキサントを服用しても良いか、すぐ答えられる人は少ないのではないでしょうか。

現場で薬に触れる中で、さまざまな疑問が出てくると思いますが、なかなかニッチな疑問の回答を見つけるのって難しいんですよね。
そんな悩みに答えてくれるのがこの本です。

3.日経DIクイズ BEST 100

日経DIクイズ BEST 100

日経DIクイズシリーズは、現場での疑問に対して回答が見つかる心強い味方です。

「不妊治療の患者さんにレトロゾールが処方された」
「尿路結石にタムスロシンが処方された」

皆さんは、この処方意図がわかりますか?
これらは実際に私が調剤薬局で働いて疑問に感じた処方内容で、この本にも掲載されています。

いろいろなシリーズがありますが、まずはこの本が読みやすいかと思います。

4.治療薬の臨床薬理データブック


なぜ効く?どう違う?を理解し処方するための 治療薬の臨床薬理データブック【電子版付】

国家試験であれだけ頭に詰め込んだ作用機序も、残念ながら忘れてしまいますよね。
しかし、臨床現場で薬理作用の理解は必須です。薬理作用がわかっていないと、胃薬のPPIとH2ブロッカー、糖尿病薬のGLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬を併用をしない理由を理解できません。

視覚的に作用機序が理解できるので、心強い1冊です。

5.どんぐり未来塾の薬物動態マスター術

どんぐり未来塾の薬物動態マスター術 第2版

薬物動態が苦手な方って多いと思いますが、薬剤師をやる以上、避けては通れませんよね。

いくつか読んだ中で、この本が薬物動態に関して一番わかりやすく、最後まで読むことができたのでご紹介します。

「この薬っていつごろ効くの?」という質問にすぐ答えられなかった方、ぜひお手にとってみてください!

3.まとめ

おすすめの本まとめのイラスト

他にも紹介したい書籍はたくさんあるのですが、以上がおすすめの10冊です!

医療系の本は1冊1冊が高いので、まずはそこまで高くないものから試してみたい!という方は、以下の本から初めてみるのもいいですよ。

  • レシピプラスシリーズ
  • 処方がわかる臨床薬理学
  • 病棟でよく使われるくすり

薬剤師は一生勉強する職業です。新人のうちに良い本に出会うことで、その後の薬剤師人生が大きく変わってくると言っても過言でありません。


この記事が、そんな本との出会いの1つのきっかけとなれたら幸いです。